183系気動車(旭山動物園号) 最終確認時期:2009年9月

今や、日本一有名な動物園となった北海道旭川の「旭山動物園」。JR北海道では、土休日にアクセス特急列車「旭山動物園」号を走らせています。1両ごとにカラーもテーマ動物も異なるカラフル5両編成。

同線区によるアクセスであれば「スーパーカムイ」や「スーパー宗谷・サロベツ・オホーツク」等、頻発する様々な特急群を使えば話は早いのですが、わざわざこの車両を使う意味というのは…。

2〜4号車には、丹頂鶴の柄がベースのR51Cが一般客席として配置されています。ヘッドレストの枕カバーの部分が、動物の柄になっているのがご愛敬。

座席屋的にはこれ。5号車の座席だけが183系500番台調のモケットで残されています。ちょっと貴重品になって来たと思います。

1号車はモグモグコーナーとして、1両丸ごと定員外設備になっています。車両中央部には記念撮影用のパネルとスタンプが見えます。

運転台側奥には「小上がり」があり、飲食可のコーナーがあります。左前方に旭山動物園関係のビデオが見られるコーナーもあり、この設えに以前「オホーツク」で見られたチャイルドサロンを思い起こさせます。

スタンプは5種類並んでおり、停車時間などを使ってスパスパ効率よく押せるようになっています。実際、スタンプ目当てに右往左往では落ち着きませんからね…。

さて、各車の車端部にはハグハグシートが設置されています。言い換えれば「着ぐるみシート」見た目にもボリューム感満点の記念撮影用シートです。

こちらのハグハグシートはもっふもふのふかふかですね…メンテが大変そう…JR西日本381系のパンダシートは表がツルッとしており、対照的であります。

中に人は居ませんが、座席自体はこのファーの下にR51Cが鎮座しています。1号車のシロクマさんですね。

反対側がホッキョクギツネ…デカいだろ…(笑)

オオカミ車両に設置されているエゾシカ…だと思うのですが、見た目はトナカイ…だよね…これ。

キリンとライオンが真向かいに位置するシュールきわまりないセッティング。そして、ライオンの頭頂部の寂しさに哀愁を感じます。

イワトビペンギンとオットセイ、いかにもありがちな組み合わせにユーモラス感満点。

ヒョウとチンパンジー、この相容れなさそうな組み合わせが旭山動物園クオリティ。実際の園内展示では、生息域が競合干渉しない動物を同居させています。

車内のテーブルや台、各種スペース、仕切扉などを見ると、ご覧のようなクッションが至る所に設置されています。

揺れる車内で子供が手を挟んだり頭をぶつけたりしないようにする気配りです。車内至る所に結構徹底しており、これには感心させられました。

札幌駅の出発案内を見ると…それまでであれば「L特急のL」や「寝台特急の星マーク」の部分にペンギンの切り抜きマークがチラリ…。

ただ列車に乗るだけではつまらない。どうせなら、ちゃんと園内も見ないとね。

オランウータン、高いところでのんびり…。

ペンギンさん、ご飯前の精一杯のご愛敬。

オオカミは、夏場の日中、物陰でマッタリしています。夕暮れになるとお約束の場所で遠吠え込みのお約束ポーズ。

この日はラッキーにも目線を合わせて貰えました…って、それはターゲットロックオンされてると…(笑)。

かの有名なマリンウェイをアザラシが通過中。

動物園からの公共交通機関による帰途は17:30のバスが最終。それを過ぎてしまったら、タクシーのみとなります。

ちょっと時間が掛かっても構わないなら、園最寄の北日ノ出駅まで運んで貰うと、18:46発旭川行ってのがあります。ただ、これは夏向けの話かな…。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2R51C940mm