261系1000番台気動車(後期投入車) 最終確認時期:2016年7月 | |
JR北海道を取り巻く諸般事情は、既に広く報道されて周知の通りとなりました。それまでの「攻め」から一転してワンサイド防戦側に立たされることとなり、老朽車の整理も急がれるようになりました。 そんな中、183系気動車の初期グループの追い出しを念頭として、261系1000番台気動車が半ば万能特急車的な位置付けで増備されることとなり、細部のマイナーチェンジが施された増備車が登場しています。本稿ではこれを後期投入車としています。 |
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これに併せて、「特急気動車=真っ青ヘッド」から、白坊主じみたカラーリング変更が進められています。個人的には以前のブルーの方がまとまりがあって好きなんだけどな。 |
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普通車内は、初期の1000番台と同様ですが、座席は小糸工業由来の座席がデフォルトで搭載されています。 |
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初期車の稿では、車イス対応座席を確認できなかったのでこちらにて。 既に、281/283系気動車等でおなじみのモデルですし、特徴や座り心地の特性についても、変化はありません。 細かく申せば他の稿で挙げた通り、小糸クオリティらしからぬ粗が残る座席ですが、パーツ共通化によるランニングコストの低減策に呑まれてしまっているきらいがあります。 |
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気動車としての発電容量の問題があるのか、最近の特急車では標準装備のケがある電源コンセントは見当たりません。 |
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グリーン席についても、カラーコード等の変更はありませんが、座席については若干のモデルチェンジが行われています。 |
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1人掛ですが、脚台からソデ体にかけては初期車と同様の設えになっています。 グリーン席は電源コンセントが1席に1つ割り当てられており、総じて乗車時間が長い北海道の特急列車として、普通席に対するインセンティブになっているように感じられます。 尤も、旭川方面の(新)ライラックや、網走系統への一部車両などではドリフ的組み替えによる下克上も起きているようですが、それはそれ、これはこれ。 |
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全展開の状態にて。 フットレストは、281/283系の改座グリーン席にあったガッチリタイプではなく、やや華奢な従来型のままとなっています。このタイプは経年耐久性に弱点があると感じており、今後の使用上でどうなるか不安要素かも知れません。 |
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2人掛席にて。 初期車グリーン席との違いは、背ズリ全般のライン取りが見直されていることと、ヘッドレストピローの形状が変更されている点にあります。 初期車ではヘッドレスト周りや、背ズリ両サイドの張り出しがもう少し明瞭に、言うなればムッチリしていなのですが、この点がややマッシブなシルエットに改められています。 ヘッドレストピローについては、大型化されつつも上下がラッチレール化されました。これは改善かな。 |
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その代わり、と言っちゃぁなんですが、上下動の可動域はやや狭くなっています。 ただ、初期車モデルにあったピローような、下端でダラリとした感がなくなったのは美観的にも好ましいと感じられます。 |
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客室外空間については、壁面と天井が白を基調としたものとなり、床面色との対比が対照的です。照明は基本的にLED化されています。省エネと灯具交換頻度を減らすための改良ですね。 奥に見えますが、客室との仕切扉は色調を揃えたガラスとパーツによる縦帯がズドンと貫かれた意匠になっています。 |
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それ以外の用途の扉や車両間仕切扉は、隅取りした長方形ガラス窓の扉となっており、暗に意味合いの違いをメッセージ化しています。 ただ、これがちゃーんとお客に伝わっているかどうかは…別ね。アイディアとしてはイイと思うんですけど。 |
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一方では、乗務員室の扉も同じような色調なので、貼り付けられたシールやステッカーを読まないと迷子になってしまうきらいも残ります。 この形式ではトイレと乗降扉はそれぞれ水色と黄緑色を標準カラーにしているようですが、その他も、ね。この辺、路線や車種をまたいだ統一的なカラーコードを設定する必要があるんじゃないでしょうか、と。 |
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ってな訳で、トイレは初期車と同様になっています。 |
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乗降扉部分は鮮やかな黄緑色となっており、これはH5系新幹線電車(普通車)や789系電車でも同様の設えになっており、今後はこの方向性が主となることでしょう。 |
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座席データ | 座席クラス | 掛人数 | 座席形式 | シートピッチ |
グリーン | 2 | 付番無し | 1145mm | |
グリーン | 1 | 付番無し | 1145mm | |
普通 | 2 | 付番無し | 960mm | |
普通 | 1 | 付番無し | 960mm |