283系気動車(グリーン車) 最終確認時期:2002年7月 | |
連結幌を取り外した前面の283系気動車です。「スーパーとかち」運用の5両編成モードですが、繁忙期や混雑が予想される時は遠慮無く8両くらいにふくれあがります(笑)。 |
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さて、常に九州の「つばめ」と双璧に挙げられ、在来線グリーン車としては最強説も唱えられるのが283系のグリーン車です。写真は記憶が正しければキロ282-3の車内です。初期投入車両は普通車と同様の荷物棚になっています。 照明は電球色のシックな間接照明ですが、それだけにあらず、光が漏れ出るスポットを荷物棚の支柱に合わせており、結果的な照度のアップと単なる荷棚をアクセントとして活用しています。無神経に荷棚に光を放り込むのではなく、反射光を車内景観として使っているセンスは大したものです。ライトワークに関しては「つばめ」のそれと対照的ながら、夜間のムードはこちらが優位でしょう。 |
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こちらは記憶が正しければキロ282-6の車内。荷物棚がロック機構の付いたハットラックになりました。荷物を載せた場合でも車内景観の均一性は保たれています。 車体バランスを取ると言うことが主眼ですが2&1配列を中央の5番で左右入れ替えにしており、車窓と利用人員単位での不均衡が解消されるという一面も実現しています。車窓が一方的に展開する場合、せっかくのまったり1人掛席も、車窓的にハズレでは悔しい思いをしますからね(苦笑)。 |
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そして、キロ282-8(だったと思う)の車内です。荷物棚のフタがロック付きから単なる取っ手になって車端の広告枠が撤去されました。確かにグリーンに車内広告は無粋ですね。グリーン車内の枠に広告を出すのはステイタスでも企業のメンツでもなく、単に利用者の視覚妨害にしかならないことを認識して欲しいモノです。 |
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5番席の通路切り替え部分です。両脇はAとD席ですが、隣に人が来ないばかりか荷物棚兼フットレストユニットの関係でプライバシー性が異様に高くなるスポットです。 この5番席は知る人ぞ知ると言いたいところですが、ここを指名買いする人も多いらしく、発売開始と同時に大抵埋まっているそうです。かくいう私も北海道へ行って283系や281系充当列車では狙っているのですが、十数回アタックして1回だけしか取れた試しがありません…(笑)。 |
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4番C席と6番B席がこのセクションに対向すると、眼前は妙に開けた通路なので少々気恥ずかしいかも知れません。尤も、ツインクルレディの笑顔を真正面で拝めるとあればそれはそれでアタリ席です。 |
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札幌方には車掌用のオープンカウンターがあり、ツインクルレディがスタンバイしている場合もあります。何かあったときに車掌室の扉を開けるより開放的でイイ感じです。 |
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グリーン車の客室内は全面禁煙です。そこで、オープンカウンターとドアを挟んだ反対側には喫煙スペースがあります。 |
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1人掛席です。回転時は2人掛席との設計共通部分の関係か、背ズリがかなり立った状態です。座ると背もたれが想定されたデフォルト角まで戻ります。 壁際のスイッチで操作する電動カーテン(無論、手動も可)やAC100Vコンセントもあり、携帯電話の充電や車内でモバイルコンピューティングも可能です。もう少し年数を経て後継車両が現れたら、通信用のLANコネクタかホットスポット用の無線LANアンテナが設置されていそうな勢いです。 |
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全展開状態です。JR東日本651系「スーパーひたち」のグリーン席を凌がんばかりの巨大なヘッドレスト、上下自在のランバーサポートとピロー、大型のインアームテーブル…座席周りの付帯設備にスキがありません。 リクライニング(電動)・読書灯操作など、基本的に全てアームレスト先端にあるコントロールパネルで行うという操作感は国際線ビジネスクラス級の超ド級座席です。どこかの冷凍食品CFで青年が「やったぜ****」とシャウトしていますが、同様のシャウトをメーカーの小糸工業に贈りたいと思います。 レッグレストですが、これがまた優れモノでして、座面感圧ユニットと連動し、重量が無くなると自動的に収納されるようになっています。これは座席を離れる場合、大抵が座席を横切るためにレッグレストが邪魔になること、そして座席回転時であることに起因します。 |
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フットレストはラチェットで固定できるようになっています。後部カバーがフットレスト面を正位置で受け止められるように張り出しています。仮にフットレストが跳ね上がった場合でも前席を直撃することもなく、また使う側としても新たな雰囲気でフットレストを引き出すことができると言う意味で凝っていると思います。 |
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2人掛席です。相当のワイドサイズでゆったりと移動できるでしょう。センターアームレストも充分なサイズが奢られています。これでドリンクサービス・雑誌/毛布貸し出しサービスがツインクルレディによって提供されます。その総合力は九州787系「つばめ」と双璧をなす「芸術」と言えるでしょう。乗客1人辺りの乗務員応対密度は「つばめ」が文句なく優れていますが、サービス単体での演出と「濃さ」と言う点ではこちらも負けていません。 気になる点があるとすれば、電動リクライニングの動作スピードでしょうか。モーターで駆動する宿命かも知れませんが…ガスロックのように何らかの事情が起きた場合にすぐリクライニングをキャンセルできないと言うレスポンスの冗長さは改善の余地ありです。座席の布地のメンテナンスに弱いかも知れない部分が散見されます。 アームレスト先端の金属部分ですが、厳冬期はデッキ部分や座席自体との摩擦で発生する静電気の為に「パチパチ君」状態になります。コントロールパネルを指先で扱う関係もあり、静電気発生時の問題は深刻です。放電用の表地を張ってみるのもイイかも知れませんね。 |
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座席データ | 座席クラス | 掛人数 | 座席形式 | シートピッチ |
グリーン | 1 | 付番無し | 1145mm | |
グリーン | 2 | 付番無し | 1145mm |