785系電車(リニューアル) 最終確認時期:2007年5月

781系「ライラック」の後継として789系1000番台「スーパーカムイ」の投入がオープンになりましたが、その脇で地味〜ィな脇役(?)を貫く785系一般席にも改善がなされています。外見は別項の使い回しですが、実際はスカート周りやライトに変更が加えられていますね。

と言うか、ダイヤ改正後は運行系統が一本化される上に785系と789系1000番台ってゴッチャに運用されるみたいです。

uシートについては特段の変化が無いので割愛し、一般席にフォーカスしてみます。車内に入って気付くのはシートの色系統がそれまでの青・緑から一気に北海道お得意のレッドになったこと。照明が暖色系統になったことでしょうか。地味な変更点とすれば、座席番号表示が荷棚にプレートとして付いたことも挙げられますね。

座席は見ての通り、最近の北海道スタンダードです。全くの新形式座席というわけではなく、それまでの座席投入実績を積み上げて練ったらこうなった、みたいな面持ちなんですね。それでいて地味に次代座席周りへの試験的な設備もチラッと窺わせます。

計算式的に表現すれば「789系普通席-CR66アームレスト+TR62アームレスト+新形T字脚台-チケットホルダー」とまさに「北海道カオス」がギュッと凝縮された一品です。座席表地の色がシックなワインレッドに、あえて言えば以前のカラーよりも「汚れが目立ちにくい」と受け取れます。まぁ、一日辺りの使われ方が派手ですからねぇ。

座り心地は789系普通席より滑り感が低減されています。座面、と言うか座ブトンの縁の部分が789系のそれより多少丸みを帯びて成形されているのはロットの違いかフィードバックか。

車椅子対応席の直前、旭川・新千歳空港側から札幌に向けて窓側の座席は回転時にシートバックテーブルが無い「晒し席」となるので、インアームテーブルがセットされています。この辺はJR北海道の定番ですねぇ。

座席脚台ですが、JR東日本では最近のトレンドとして一本足が定着しています。北海道では、あえて逆T字(脚台全体で見ればエの字)を使っています。床フレーム強度の関係もあるでしょうし、その床に面した板形状のナナメ感からして以前の座席にはバーレストがあった名残として足乗せ蹴込みを意識したと取ることができます。

車椅子対応席については2004年時点で既に改座されており、リフレッシュを受けた格好になります。当時の画像と比較して間違い探しをしてみると、壁側のフットレスト(バーレスト)が無くなっているんですね。なお、快速運用時のここは優先席扱いです。

あとは、アームレストがCR62(≒TR58)のままであるところがチェックポイントでしょう。

展開すればこんな感じ。

洗面台も清潔感あるリニューアルを受けているようです。

反対側はトイレ。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(自由席車椅子対応席)1付番無し960mm
普通(自由席)2付番無し960mm