JALスカイシェルシート(B777-300) 最終確認時期:2008年2月

国際長距離線のエコノミークラスと言えば、カーゴとも揶揄される詰め込み上等一辺倒な区画でありますが、最近はここにちょっと広めの席と付帯設備をアドオンしたクラスを用意していることが多くなりました。JALでは、プレミアムエコノミーと称し、バックシェルの新型席を搭載しています。空間的に見れば、国内線クラスJにかなり近い立場ではなかろうかと思います。

バックシェルにしたことで、リクライニングが後列に影響しないことや、TVモニターや大形テーブルがセットできるようになったなどの利点がありますが、座席の挙動で見れば、リクライニング動作は油圧ボタン式であるにせよ、座面スライド連動のいわゆる「せり出し形」のリクライニングシートになります。

惜しむらくは、それまで背ズリに収納できていたテーブルやTVモニタの「厚み」がバックシェルに呑まれる形で膨らんでおり、思うより厚ぼったくなってしまっている点ですね。

鉄道車両では、この機構を用いた座席の歴史は古く、R51で知られたあの系列なんですね。動作のカッチリ感などからすれば、D23辺りを思い出させる座席です。

尤も、エコノミー格であることには変わりなく、窓側席の人がトイレに行くのは多少努力が必要です。

機材・座席選択に戻る>>