SkySleeper(ツイン) 最終確認時期:2008年9月

かつてのファーストクラスと言えば、座席そのものよりも、そのクラスを使える人々の社交場と言う側面があったやに伺っています。曰く機内ラウンジやバーなど。一方、日本航空は当時の747アッパーデッキ部分に、簡易個室とベッドを備え付け、座席と別に自由に使えるようにした(これを指して元祖「SkySleeper」と言うそうな)のですから、今のシンガポール航空やエミレーツ航空もビックリの先進性と言えなくもありません。

さて、そんな国際線機材ですが、たまに国内便へ「アルバイト」運用してくることもあり、その手の趣味人の格好のターゲットとなっています。現在の日本航空国際線ファーストクラスでは最古参扱いとなるSkySleeper(ツイン)をキャッチできましたので、こちらに。

画像は最前列。搭乗時、幸運にも1A席の割当を頂戴できたので、おのぼりさん気分で撮らせていただきました。無論、本格的な国際線運用の時であれば、欧米なら片道で軽く100万円超を支払う人々のエリアであります。機体最前部、窓にして6枚分の空間なのですから凄いものです。

3列目でもパチリ。座席自体の付帯設備としては、大形テーブルと収納タイプのモニタ。因みに、ファーストクラスはAコン部分(要はジャンボ機ならドアより鼻先側)だけ、定員12名の空間です。

因みに、SkySleeperと呼ばれていますが、乗務員によっては「ツイン」を付している人も居るとのこと。SuiteやSkySleeperSOLOがある現況下において、時たまこの機材になると「お叱り」を受けてしまうのだとか。

なお、フルリクライニングにおいても、完全水平とはならず、頭上側がほんの僅かだけ上がる状態で止まります。ヘッドレスト部分はJR東日本のE4グリーン席(初期投入形)よろしく、ヘッドレストが段可変で持ち上がるようになっています。

サイドから撮ってみるとこんな感じ。リクライニング・レッグレストの展開・収納は電動となっており、フルリクライニング(就寝)時の後席干渉を防ぐため、背後に巨大なパーティション・カウルがあります。

何に萌えろ、と言われたら、つくづくこのソデ体の大きさに感激せざるを得ないでしょうネ。いかにも「座席」のスタイルで「頑張ってみたらこんな風になりました!」ってな感じが堪りません。或る意味「座席」としての最終形と言えるかも知れません。

え?いつ本運用で乗れる身分になれるかって?いや、私には永遠にムリでしょう(笑)

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