(懐)40系気動車(キハ48) 最終確認時期:2012年8月

地方ローカル線区の顔役的車両と言って差し支えない形式ですが、JR東海からはすでに退役済となり、お蔵出しとなってしまいました。

北海道でよく見られる単行用の両運転台車両のイメージが強く、キハ48のような片運転台+大窓ともなれば、サイドビューは結構迫力ある見た目になるんだな、と。

アニメ版の「君の名は。」でも、国鉄イメージ塗色の車両が登場してましたね。

車内はドア近くの端部がロングシートのほかはボックスシート主体で、高山本線のほか、紀勢本線でも割と見かけていた車内です。

外見は昔まんまですが、車内には冷房装置が増設されており、ギンギンには届きませんが、それなりに涼しい車内は保てるようになっています。

ロングシート部分は、円錐バネのスプリングが効いた座面にやや固めの背面、座面の奥行きが少し物足りないところ、どうせすぐに乗り降りする人向け、というメッセージ性が強く出ているように感じます。

JR東海に所属する国鉄からの引継車両は、シート周りに大規模な手が入ることは少なく、良くも悪くも当時のまんまが多かったです。

それでも律儀というか馬鹿正直というか、ワンマン運転をするに際し、運転台側のデッキ仕切扉が撤去されたり、手前の狭い窓部分にワンマン表示装置を取り付けていたりはします。

クロスシート部分は、シートピッチ改善仕様の新フレームとなっており、ランバー部分の張り出しが少し大きめのタイプです。

58系気動車と比すれば、窓側のアームレストが無い程度の差となってます。キチッと奥まで腰掛ければ、ランバーと座面のバウンスの作用で腰回りがしっかりハマり、割と長時間平気で座っていられるようになります。

ただ、窓側のダクトボックスのせいで、そうするとどうしても片足の処理が困っちゃうんですよね…これが何とかなってれば、と思わされたこと多々。

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