N700A系電車 最終確認時期:2017年5月

東海肝煎りの決定版車両とされるN700ですが、登場後に出てきた技術開発、経済性、安全性向上策等々を盛り込んだモデルチェンジ車が登場。形式番号溢れを避けるためか枝番的に、また車体側面のロゴにも仰々しく「A」をくっつけて登場。同様の改造を施した在来N700系はロゴ部分に「a」が付いて区別されてますね。

社内・オフィシャルでは「A」をラージエー、「a」をスモールエーと言うそうですが、個人的には「a」はプチaと独り言ちております。

普通車内はN700のそれと、見た目はほぼ同じです。

車内的には、後述の座席表地の風合いが異なっている点くらいな差違しか見当たりません。

普通席は、2人掛がTR65。N700のTR64とほぼ同じフレームですが、ヘッドレスト両脇の形状が特徴的で、TR64より局所的に張り出しが強く作られています。で、妙にカクついた形状も手伝って、背ズリがN700よりソリッドに見えちゃうんですよね(ショルダーから下はあまり変わってないはずなんですけど)。座面形状も、ヒップ位置の緩やかな凹みがN700とは差異かな、と思う程度。プレスリリースによると、座面クッション材がポリ100%になったそうで…。

後述のグリーン席も同様なのですが、表地の印象がかなり乾いた感の伝わるものになっています。

メーカーは乗り合わせた際にチェックした範囲では、コイト電工(小糸工業)・天龍工業・シロキ工業・東海交通機械の4社分け合い納入で、この辺は700系時代からあまり変化なさそう(シェアと開発貢献度による分散受注で納品されてるんですかね?)。パーツベースでは凄く差違が見当たりづらい程度に共通性が保たれていて、事実上「ドコの工場で組み立てたね?」という差しかないんじゃないかレベル。

3人掛はTR78。基本的な仕様はやはりN700からのもので、AC100Vのコンセントは窓側のみ。

JR東海の新幹線座席は、国鉄時代からの形式付番の継続性を強く意識しており、一部の試作座席等で付けられていたであろう番号こそ飛んでますが、アタマにT(TECのT、在来線はCentralのC)を付けてRシリーズが連続しています。

グリーン席は、全般的な見付こそN700と変化ありませんが、座席表地のカラーリングや模様パターンが異なっているのが分かります。

グリーン席はTR41/42に範を取ったTR43。TR42から比べても細かいマイナーチェンジが多く、目に付くところではセンターアームレストの上カバーの仕切り線が消えるとか、簡略化の方向で色々相違しています。ソデ体カバー内側等、見えない場所もかなり色々変わっているそうな…。

表地が変わったことも作用しているのか、座面から背面への掛け心地について、TR41/42に比べてドライというか安っぽさが強く出ている感じがします。また、背ズリのアタリも硬くなったというか、よそよそしさが目立つ風合いで、N700との違和感が大きい座席です。

コストカットのワリを喰らったのか、設計時点の考えすぎが問題なのか、TR41/42より掛け心地としてはマイナスに振ったように感じています。

テーブルの引き出し機能は健在。

投入時期の次数の問題でしょうが、センターアームレストのボタン類は位置が異なっているエディションが居ます。

オーディオユニットを最初っから組み込まない設計でボタン配置されており、上が読書灯、下がヒーターと位置関係をそのまま当てはめたものになっています。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通車(先頭車)2TR651023mm
普通車(先頭車)3TR781023mm
普通車(中間車)2TR651040mm
普通車(中間車)3TR781040mm
グリーン2TR431160mm