40系気動車(リゾートしらかみ・青池編成) 最終確認時期:2004年9月

秋田から五能線を経由して弘前まで結ぶリゾートクルージングトレイン「リゾートしらかみ」。一見すると、これがキハ40の改造と連想するのは馴染みが無い人にとっては結構難しいかも。

私は古い人間なので、この顔をしてなんとなく「どーも君」を連想してしまいました(え?関係ない?)。

毎日運転の臨時列車(人件費の絡みとか…)という何とも奇妙な列車であり、地元の観光資源を列車でリンクさせるという試みは、地方線区の活性化の一例として興味深いところです。そのため、快速とは言っても乗り通すとかなり時間がかかります。

1・4号車は一般席車両です。座席部分はセミハイデッキになっており、大形の窓とあいまって開放的な車内となっています。

運転台の後は、フリースペースとなっており、誰でも眺めを楽しむことができます。区間によってはここで津軽三味線のミニライブがあったりと、単に拠点間を移動するのではなく列車の中も観光地として売り出す姿勢を感じます。

赤い乗務員通用扉の脇には途中下車して立ち寄れる観光施設や車内サービスの予約券・割引券がセットされており、必要に応じて自由に取れるようになっています。しかし、そのカラーリングに大学の出席カードの影を重ねてしまうのは、当時、まだ学生だったからと言うだけでは無さそうです(笑)。

座席はJCAS製で、400系新幹線増結車をベースに肘掛併設の小型テーブルと背面大形テーブルがセットされています。シートピッチが1200mmと、ヘタなグリーン車を凌ぐ寸法であるにも関わらず、座席自体は普通席クラスというアンバランス故、妙に細々として見えます。

座席自体はヘッドレストデザインの功もあるのでしょうが、背面についても2人が寄り添って座ると丁度良いようなカーブを持っています。251系のカスタムユニットシートに通じるものを感じます。

念のため書いておくと、写真の座席は乗車当時のモノで、現在はモケット色が変更されているそうです。

縦撮りしてみました。大きな窓にゆとりのピッチはともかく、それ以外の付帯設備と言えば帽子掛以外には特段無く、至極あっさりしたものです。ここが普通車として出てきたことによる、割り切りでは無かろうかと思います。

ちょっと前のバブリーな頃であれば、間違いなくこの手の車両はグリーン車で出てきていたでしょうね。

2・3号車にはこのようなセミコンパート席があります。基本は6人用ですが、車端部などはスペースの関係で4人用のブースがあります。

さて「ブナ」編成の登場に伴って、青池編成には多少の変化が見られるようになりました。

まず、一般席については座席こそJCAS製のままですが、モケットのパターンが変えられました。青池にふさわしい、カラーリングとも言えます。

さて、ボックス席です。登場当初の木目調化粧板などに独自の風合い(個性とも言う)を醸し出していたのですが、こちらも「ブナ」編成登場でガラリと雰囲気を変えました。

片側1&2、ボックス内6人定員の基本は変わりませんが、全般的にブナ編成の雰囲気に近づいたカラーリングになりました。

今回のリフレッシュ最大のポイントはこれ、ブナ編成で知られたお座敷モードが可能なように改造されたという点です。併せて、テーブルも小テーブルが引き出せるように交換されています。

何でも、団体客を中心に「あれ?何でこっちはお座敷にならないの?」と言う苦情が殺到したとかしないとか…いやはや、ご苦労様です。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不明(JCAS)1200mm
普通4or6不明(ボックス)1830mm