40系気動車(リゾートみのり) 最終確認時期:2010年6月

日本有数の温泉地・鳴子を控えつつ、ありそうでなかった陸羽東線への地域ジョイトレが登場しました。何ともシブい塗色にスマッシュなゴールドアクセントラインが印象的な「リゾートみのり」。

そのお顔デザインからは、「リゾートしらかみ」などですでに手慣れた改造っぷりが伝わってきます。

少し遠巻きにしてみると、サイドの塗り分けも伝わってきます。

1号車車内。2&2配列の座席、半間接照明、大型窓のコンボも見慣れたモノです。

ただ、秋田地区の各車と異なると言えば、天井のスポットライトなどが無く、蛍光灯の設置幅が広くなっているなど、簡素というか汎用途を想定していることが挙げられます。

2号車。秋田地区の車輌では、ここがボックス席になっていますが、距離と所要時間の関係でしょうか、普通の座席車として設定されています。

3号車。1号車を点対称にするとこんな感じ、といった風合いです。改造手順の図面は…同じなんだろうな…。

車内はモノクラスとなっており、1200mmピッチで小糸工業製の座面チルト&スライド機構を併設した回転リクライニングシートが並びます。

「リゾートしらかみ(ブナ・くまげら)」とフレームこそ同様の座席ですが、背面のポケットが大きくなっており、背面テーブルの回転ラッチ周りの形状が異なっています。そして、秋田地区の車輌との決定的な違いが、地味ではありますが枕カバーの有無だったりします。秋田地区のそれは、レザーになってますからね。

難を言えば、窓側の配管カバー…あれ、何とかできなかったんですかね…。窓側席の足下がなんか落ち着かないので×。

1号車・3号車には車椅子対応座席が2列分設定されています。

全展開についても、特に差異はありません。

アームレストが乗り移りを想定していない形状である一方、通路側に固定することができるようになっており、これで乗り移りができるようになっています。

壁面には固定式のテーブルがあり、壁面との間にはパンフレットなどが差し込めるようなスリットと、状受けが付いています。

運転台の後ろには、おなじみとなった展望兼フリースペースがあります。

運転台直後の窓は、両サイドへの眺望ができるベンチタイプの転換シートが置かれています。

運転席後ろ部分には、展望用のベンチシートがあるのですが、その手前には記念スタンプがセットされており、あまり長居はしづらい感じです。

2号車仙台側にはこれまたフリースペースがあります。大型テレビと沿線の観光パンフレットがセットされており、車内イベントなどもここで行えるようになっていますね。

ベンチシートは、進行方向両向きにできるよう、枕木方向に設置されています。

テレビと反対のドアデッキ側には、ジャンプシートが1脚、ものすご〜く寂しげにセットされています。

トイレは、車椅子対応の大型個室が備わっています。

反対側には男性用と洗面台があり、いずれにしても清潔で、長時間の運用にも耐えられるものだと感じられます。

新緑に紅葉、雪の季節と、その姿をめまぐるしく変える鳴子峡は勿論、沿線の豊かな田園風景など、見所も多い路線。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不明(小糸工業製)1200mm
普通2不明(小糸工業製)1200mm