58系気動車(グラシア) 最終確認時期:1999年9月

仙台地区で団体運用や臨時列車として活躍したのがこの「グラシア」です。当初、グリーン車扱いとして登場しましたが、私の乗った1999年辺りから普通車扱いとして運用されることが多くなりました。

恐らく「リゾートしらかみ」といった地域ジョイフルトレインの台頭が理由にあったのでしょう、2003年5月、遂に引退を迎え、現在はリニューアルを経て地域ジョイフルトレイン「こがね」となっています。

私が「黄金街道ゆうゆうマンボウ」として乗ったときは普通車扱いだったのですが、そこは何だかんだ言っても生まれはグリーン車。形式板にはしっかりと「キロ」が刻み込まれています。

郡山工場で改造を受けたプレートもしっかり残っています。さすが東北エリアの秘密工場(笑)。

これ、遊びゴコロなイラストが入っていますが、それぞれ和式と洋式のトイレ知らせ灯です。ちなみに、右が和式・左が洋式です。

運転台直後にはこのようなサロン室があります。スリッパも備わっており、ゆったりくつろいで車窓を楽しむことができます。

運転台側を見るとこんな感じ。夜や悪天候時は運転台後ろのブロックだけ、しっかり遮光カーテンが入ります。

最先頭部のカーペット、よく見ると「Gracia」のデザインロゴが入ったオリジナル仕様になっています。バブリーと言えばバブリー、かなり凝ってますね。

さて、そのグリーン席です。車内はメイン通路が右または左端にあり、残りの横幅で2&1変則配置になっています。座席自体はちょっと華奢な回転リクライニングシートです。

ささやかなバックシェルと夜行バスでよく見られたオーディオユニットに重厚感の物足りなさを感じる人はいるかも知れません。

全展開時です。稼働率はともかくとして、登場当時のサーモンピンクの鮮やかさが普段あまり使われていない(らしい)レッグレストに残っています。

オーディオユニットはエアチューブフォン式、座席ソデ体内側にポケットがあり、そこにイヤフォンが隠れています。

鉄道や車を扱う博物館では、復元・記録・保存に際し、このような普段隠れて見えないトコロを(確信犯的に)一旦ひっぺがして、往時の色・風合いを確認することがよくあります(何故知ってる?>俺)。

2&1の配置を少し遠巻きにしてみました。座席自体の座り心地はバケットっぽくなっていますが、フワフワ路線を地で行く座席に仕上がっています。

2人掛です。センターアームレストは可動式になっており、その角度はリクライニング角度まで後ろに下がります。

リクライニングボタン・座席下の回転レバーには183系「あずさ」DXグリーン席のR7・R37で使われたパーツとほぼ同じモノが使われています…ってことは、これってやっぱり小糸工業製?メーカープレートは見あたりませんが…。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
グリーン1不明1160mm
グリーン2不明1160mm