E993系電車(ACトレイン) 最終確認時期:2003年6月 | |
車体・アコモデーション・走行機器…次世代旅客サービス提供の試験を色々行う「実験車」とも言えるのがE993系「ACトレイン」です。普段、試験走行が多いのですが、たま〜にイベントなどで公開される場合があります。 |
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この車両には一部連接台車が取り付けられています。ボルスタレスの場合、片側の車体から梁を渡し、その下に台車が来ています。209系以来の台車らしい顔を見せていますが、ちょっと強気そうなフレームが素敵です(台車も好きなのか?>自分)。 |
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早速、通勤用普通車を想定した車内の全景です。車体の長さが短くなっている代わり、横幅が広がっています。そのため、天井が詰まり気味ながら広く見えます。 |
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運転台後ろを見ると、その断面が顕著に判ります。衝突事故を想定したクラッシャブルゾーンになっているそうですが、運転台後ろの部分は乗務員を守るため、客室側に抜ける構造になっているとか…それって万が一にはストレッチャー代わりって事でしょうか?(殴) |
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普通席部分です。この車両では素材・形状についていくつか試作したロングシートを取り付け、掛心地・耐久性・メンテナンス・リサイクルなどの観点から評価試験を行っています。窓の部分に番号札があり、どの番号が優れているか?でデータを取っているようです。 走行中に着座したわけではないので、トータルの判定はできませんが、ホールディング・ランバーサポート・滑り具合を見ると、写真の座席が掛心地は最も優れているように思えます。欲を言えば、JR東日本の新系列車両のロングシート、ランバー部分をもう少し縦方向に取ってくれれば、腰にかかるダメージは相当軽減されるハズなのですが…。 |
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これはランバー部分が現在のE231などでよく見られるタイプ、座面が殆どフラットかつ傾斜角0°のモノです。残念ながら、上半身の重心を支えきれない座面は座った瞬間、バツの判定が出るでしょう。 |
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これは試作座席ラインナップ中、最悪のシロモノでしょう。上のものより更にフラット(体感的にはヘタしたら床方向にマイナス角度…)着座すると、臀部が前方にズリ出る感じで、ランバー部分とダントツの不協和度を誇ります。 オマケに座面ツルツル、これは座席というよりアスレチックの遊具と言った趣です(笑)。 |
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このブロックの座席は可もなく、不可が少々(笑)。材質がちょっと異なっているようで、慣れないせいかあまりピンと来なかった座席です。 |
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車内だけでなく、アプローチ部分にも配慮が見られます。ホームとドアの間に渡し板が迫り出る部分もあり、車椅子や歩行にハンディのある人が楽に乗り降りできるような装置も組み付けられています。 |
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天井は、一般的なラインフローの空調と蛍光灯が並んでいるモノですが、ドア部分が1段低くなっており、框部分に情報表示装置が組み込まれています。 これは後述のパネルディスプレイと同様に、単に停車駅の案内を行うだけでなく、ドアの開く向きや階段の位置など、列車・号車単位での情報表示ができるようになっているとのこと…。 |
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連接台車の上はこのような回転渡り板があります。筑波万博の連接バス、幕張の京成連接バス以来の出会いにドキドキです(笑)。 渡し板の向こう側、左右の座席で微妙に高さが異なっているのも判ります。ちなみに、試験車で高く組み付けられている座席ですが、あまりイイ感じはしません。 |
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荷棚はそれまでのパイプから、アルミ押出材の一枚板に代わっています。工作手数が軽減されてかつ軽量と言うことなのですが、JR九州が815系で既に一枚板は実用化しています…ね。 |
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ドア部分です。掴み棒や、ドア先端など、安全に係る部分について目立つように警告色を織り交ぜたユニバーサルデザイン志向となっています。 吊革が上にくくりつけられているのは、握り心地改善の試験をしているものの、素材の強度が足りず(笑)、切れてしまうので今回はこのようになっているとか…ううむ、間違いなくボツか(殴)。 |
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ドア脇の戸袋部分にはこのような大形液晶パネルが取り付けられています。展示時は、直近のコンピュータから送られるパワーポイントのオートスライドやフラッシュ画像などでしたが、いずれは広告や乗降案内、乗換の詳細などがリアルタイム・列車/号車(!)単位で提供されるようになるとのこと。 |
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こちらは特急普通席やグリーン席をイメージした車内。2&2の4アブレストで座席が並んでいます。奥に見える緑色のデカイのは(笑)、ウェイト試験でよく見られる水槽です。 この奥にはロング・クロスが変えられるモード可変クロスシートの取り付けられている車両もありますが、今回は公開されていません。残念。 |
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その試験座席です。小糸工業製の偏心回転座席で、見所(突っ込みどころ)満点に仕上がっています。まず、シートピッチは1160mm、リクライニングはかなり深めで、奥行きも相当取られています。 インアームテーブルは255系グリーン席・田町所属185系改座グリーン席に通じたスタイル、サイドアームレストからソデ体は新設計(サイズ的には普通席クラス)で薄め基調になっています。フットレストは田町所属185系グリーン席と同一部材、座面横幅はセンターアームレストに取られてチョイ狭め(435mmクラスか?)です。 センターアームレストにはこのブロック最大のウリである、有線LANコネクタ・ACコンセントが前方に取り付けられており、アームレストカバーを挙げると中から大形液晶ディスプレイが飛び出てきます。この辺は航空機座席でも世界有数のノウハウと実績の小糸工業らしい造り込みかな?と思っています。 いずれにしても左右のアンバランスぶりであるとか、いかにも試験車両らしい備えだな、と感じずには居られません。もし、実車で出てきたら…(略)。 |
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この情報ディスプレイは、沿線情報や走行位置情報、天気・ニュースといった情報サービス用になっており、サイドアームレストの内側にあるリモコンで操作できるようになっています。OSはどうやらWindowsベースのようですが…。 いずれはVIEWカードとのジョイントで沿線物産の車内からの取り寄せ(出発地で予約、現地あるいは途中から積み込み等々)といった移動中でも随時・動的なサービス提供ができる…はずですよね? |
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内装部分には、この区画の説明が記されています。今のところ、通信には…あれ?その雰囲気だとFOMAですか? |
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座席データ | 座席クラス | 掛人数 | 座席形式 | シートピッチ |
グリーン(想定) | 2 | 不詳(小糸工業製・偏心回転) | 1160mm |