EV-E301系電車 最終確認時期:2014年11月 | |
北関東では八高線と並んでディーゼルカーが文字通り気を吐いていた烏山線ですが、蓄電池電車EV-E301系が登場し電化というか電車化されました。 架線下ではパンタを上げて電車として無架線区間では蓄電池の電力を用いたバッテリー走行となります。なんとなくスローペースの加減速でトコトコ走りますが、ソレまでの所要時間と大して変わらずに済んでるそうです。 そういやこの車体、地味にJR東日本のサスティナ車両としては初めての営業車でもありましたね。 |
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充電は架線下走行中でもゆるーく行われているようですが、終端駅の折り返し時間を使って急速充電モードに入ることもできる由。 なので、烏山駅ではパンタ側が位置する辺りに地下鉄でよく見られる剛体架線っぽいゴッツい給電用架線が設置されています。 |
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パンタグラフは急速充電時の熱処理を考慮したのか、スリ板がしっかり目の形状になっています。 |
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ドア数も従来のキハ40と変わったため、宇都宮駅ではドア位置にACCUMのロゴを掲げてます。 |
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車内全景。オールロングシートで、運転席側に優先席が設定されており、それを示す山吹色の吊革が目に入りますね。 ぱっと見て、ドア位置がシートの袖仕切りによって視線に引っ掛かるようなアクセント、これがデザイン上の意図ということなのでしょう。 |
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座席自体は209系以来のスタイルをフレームとして、座面こそ柔らかくなっていますが、座面先端がやや投げ出し調の形状なところにE231系初期投入ロットの形状感を残しています。 烏山線内はそこまでギュウ詰めにならないから、まぁ、これでもイイのかな? 脚台部分がヒーターグリルでカバーされているのは、北関東の冬の寒さを考慮したモノなのでしょうか。 |
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優先席を絡めた側でも。 座席間の仕切バーはE233系辺りから本格導入された掴みやすい湾曲タイプ。 |
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床面のカラーリングと座席のカラーリングは全く別物といったところ。どっちにしてもかなり濃色トーンです。 座席自体はドットパターンでなかなかにサイバー感が漂う模様になってますね。 |
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烏山側先頭車の車端部には車椅子・ベビーカースペースが設定されています。 照明はLED化されて、通勤用途車両としては地味にビックリな間接照明となってます。光源上面側にヴォールト調の反射カバーが入って車内に光を配光するようにしていますね。 光量を絞り出すのなら半間接照明かなとも思ったのですが、蛍光管の長さに依存せず連続的に光源配置できることから、この方式になったのかなとも思えます。内装パネルが全般的に白いのは、光をより効果的に使うためなんでしょうね。 |
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3ドア中、双方連結面ドアには整理券発行機がセットされており、ワンマン運転も可能な準備がなされています。 カラーリングがよく見られる赤ではなく、山吹色になっているのは地味な自己主張?黄色テープや足下のスリップ防止シートと色調が揃っていて、注意喚起を図る意味では充分頷けます。 ささやかな犠牲かも知れませんが、この後ろにある握り手とドア開閉ボタンは使いづらそうだな、と。 |
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運転台後ろは仙台地区のE721系っぽい仕切ドアが見え隠れ。ドア上には最近のバスでよく見掛ける運賃・案内表示装置が設置されています。 車両としては貫通構造ではないため、ココを旅客が通ることは基本的にありません。 |
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ドアは209系以来のガラスのハメ方をしているタイプ。 半自動ドア運用時の開閉ボタンがドア脇のフレームにうまく埋め込まれているというか、なかなかな溶け込み具合です。 |
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車内所々には走行状態・電源供給状態を示すモニタがあり、ストップアンドゴーや架線給電前後で電気の流れがどうなっているか、なかなかに目まぐるしくも細やかに表示されてます。 |
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車両形式を表すステッカーの下に、チラリとサスティナ構造の車両だよ、というアピールが出てますね。 |
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車端には機器室があり、給配電制御関連をここで行っているそうです。 充電池自体は床下にあるそうでして…。 |
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