E1系電車(リニューアル編成) 最終確認時期:2008年4月

上越新幹線の列車名称が「とき・たにがわ」に整理されて久しいですね。看板車両(?)のE1系ですが、先般来行われていたリニューアルも既に終わり、装いも新たに走っております。

ピンクのラインが「朱鷺色」を意味しているのは、図らずも本州に渡った個体の確認でニュースに知られたところ。アクセントの効いたカラーリングは冬に意味を持ってきますね。

登場時、座席列記号に「F」が登場したことと、その詰め込み一辺倒な設計思想で物議を醸した1〜4号車の2階席、3&3の6アブレスト配置はリニューアル後も健在であります。

後に詳述しますが、座席はリフレッシュされ、照明・空調周りの形状に手を入れられています。

3列席は、通路側のフレームを残して座席部分はまるっきり交換を受けています。川重コンポが手がけているようです。

ヘッドレスト部分などの形状の変化こそありますが、基本的に以前のモノと同じく、リクライニング機構も無いままです。リクライニング機能が付いて無いから問題だ、と言うわけではありません。機能の無さを別の特性(座り心地の良さ)でカバーされていれば何も申しませんが、お世辞にもリクライニング機能を欲しいと思わない座り心地か、と言われたら答えは穏やかにNoと言えるでしょう。

B,E席に設置されていた背面収納式アームレストはあまりに不評or使われずじまいだったためか、無くなっています。

出口の関係で、一部の端部席は2人掛となっています。進行方向が逆向きとなった場合、晒し者となる直後の3列席(D席)のため、ソデ体前方下部に折りたたみ式のドリンクホルダーがあります。この辺は以前と変わりませんね。

5〜12号車の2階普通席は、軽やかなブルーを基調とした座席交換がなされています。車体バランスを取るため、2階席と階下席では、2人掛と3人掛の列が逆転しているのは有名な話です。

階下席・1階席は紫をベースにした座席。階下席は、バランスの関係で2&3の配列が2階席と逆になっているのがミソ。

普通席3人掛(2階席)。E4系後期投入車と同様のタイプとなっており、基本的な変更箇所は見られません。座席回転の煽りで、B席だけがもの凄く気の毒なフォーメーションになっているのもそのまま。

視覚的に、あまり見栄えの美しくない座席といえます。デフォルトがこれってのが、すでに貧乏くささ炸裂って感じで…ねぇ。

2人掛側です。座席のフィッティングですが、以前のタイプより生地の織りの関係で取っつきづらい感じがすることと、エッジのフレーム処理がやや強すぎるように思えます(通路に面した際の握手の影響か)。

階下席の2人掛側です。以前のE1系ですと、普通指定席部分はオーディオユニットがありましたが、リニューアルを機になくなりました。このため、自由席も指定席も階下席の条件は同じ、もっと言えばフロア別の格差構造がなくなりました。

JR東日本の、設備をベースにした差別化政策の象徴の1つでもありましたが、多彩な運用の壁を前に合理化との天秤の結果、取りやめたと解すのが正解のようです。

3人掛側の席。繁忙期はともかく、閑散期のデータイムは不人気ですねぇ。ただ、その落ち着きが故、朝晩の通勤時間帯は人気があるのだとか。

この座席、脚台との接合部分に難があるのか、ブレーキ時にゴツンと衝撃が来るとその度に座席がグラッと揺れます。単品というわけではなく、総じてそんな感じでした。メンテなのか、座席の仕様そのものがそんな感じなのか…。E2系1000番台では見なかった光景なのですが…。

グリーン席に入っていきます。座席色がガラッと変わって、全般的にモノトーンな全景になりました。

ヘッドレスト部分のピローの山吹色がよく目立っています。

一部ブロックは、車椅子対応のためストレート階段となり、リフト装置が備え付けられています。この場合、双方3列分が1人掛となっており、隠れた人気席となります。

1人掛席。基本的にE2系1000番台の1人掛席と同じです。

全展開状態です。登場当初の座席と異なり、ソデ体部分がスイングオープンするようなギミックはありません。

2人掛席です。座席表地がライトグレーをベースとしたランダムパターンとなっています。以前の座席はなかなかオーバーサイズ気味で威圧感があったのですが、今回は横から見るとあまりそうは見えません。

ところが、背ズリはやや高めになっており、横の張り出しも大きめとなっていたりして、座ってみれば「まぁ、こんなもんだったよね」的な感覚を持つでしょう。

アームレストのカラーと座席表地が保護色のような関係になっており、色彩的なアクセントをあまり感じない取り合わせですね…これまた。

車椅子ブロックの影響で、進行方向が変わったときに通路に面する席について、このような衝立兼テーブル収納用のパーツが備わります。

しかし、高さも低く、決して良い場所とは言えません。恐らく発券上も指名買い以外ではラストプライオリティになると思います。

テーブルを広げてみるとこんな感じ。フットレスト機能については、床面オンリーの「蹴込み」と同じようなモノですから…ねぇ。

旅館で言えば「フトン部屋」みたいな感覚でしょうか。

車両選択に戻る>>
座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(自由・2F)2不明980mm
普通(自由・2F)3不明980mm
普通(階下席)2不明980mm
普通(階下席)3不明980mm
普通(指定・1,2階席)2不明980mm
普通(指定・1,2階席)3不明980mm
グリーン1不明1160mm
グリーン2不明1160mm