147系気動車(特急仕様) 最終確認時期:2005年3月

九州新幹線開業に併せ、それまで特急などの優等列車からは割と「冷や飯」だった肥薩線直通の特急が登場しました。147系気動車にして真っ黒な車体、イメージイラストやパース図の段階で既に不安で一杯だった「はやとの風」です。

途中、百年駅として知られた嘉例川駅や地味に霧島神宮からは遠い霧島温泉駅など、確かに「寄り所」が少ないわけではないのですが…。

車両の中央には展望用の大窓がセットされています。

車内はそれまでの疎らな蛍光灯からグローブに覆われた白熱灯が並ぶちょっとファンタスティックな車内になりました。この辺は水戸岡マジックとでも言えばいいのでしょうか?

座席は885系普通席ベースの座席で、背面を800系普通席のようなウッドシェルにしたリクライニングシートです。ピッチは980mm、テーブルも付いているのでグループ利用でもさほどの不便はないでしょう。

機構・座り心地については、既に言及通りで破綻しているのですが、そこへきてこの車両の場合は「コイルバネ+ローカル軌道」と言うおまけが付きます。トータルの乗り心地についてはダンテ「神曲・地獄界」の「地獄の門」が一番似合うでしょう「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と。

車端部です。台車より外側にある部分は揺れが厳しめになります。コイルバネのコイツでヘタにスピードがでようものならそりゃぁもう(自主規制)。

この車両にはアテンダントが乗務し、車内販売や沿線案内などを行います。その為のサービスコーナー件、販売基地がこちら。

いや、しかしこの列車の乗務は足腰が鍛えられそうです。

運転台後ろにはフリースペース。木製のベンチシートが置かれています。その設えが着座を否定するものであることは言を待ちません。

車両選択に戻る>>
座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2形式付番無し980mm