47系気動車(特急仕様) 最終確認時期:2007年9月

趣味・運用・来歴で、波紋と話題と禍根を振りまき、趣味人には苦悩と悶絶を驚愕を与え続けてきた(別の意味でAAAクラスの)特急「はやとの風」ですが、それまでキハ147が努めていた鹿児島側指定席に47系気動車改造の増備車が登場しています。今はキハ140が検査やトラブル時の予備車の扱いとなっている様子。

一見、車内はキハ147とそっくりさんですが、細かいところで仕様変更が図られています。

一般的な2人掛席ですが、モケットの色味が以前より朱みの加わった色調になっています。詰物が以前の物より少し硬めで型くずれしづらい感じになっています。布部分のエッジがヨレないでしっかりしていますね。

ウッドシェル部分についても、以前のような柿渋っぽさではなく、木の地色を活かした明るく軽やかな風合いになっています。

車両の人吉側に設置された車椅子対応の1人掛席です。それまでの「はやとの風」には、このような明示された車椅子対応設備が無く、今般の増備車ではっきりと対応されるようになりました。

…しかして、ドアの段差は…どうしようも無かったんですよね…改造車だし…。

シート全展開の様子。見ての通りで、この座席に限ってはセンターアームテーブルが無いため、鹿児島向きの場合はテーブルが使えません。

885系グリーン席で物議を醸していただいたリクライニングレバーがさりげなく息づいてます。操作性?グラグラのギャップが多すぎて、悪いままですよ。

以前、運転台後ろの部分はベンチシートによるフリースペースだったのですが、ここにも一般客席を備え付けてボックスシート区画にしています。

無駄にセンターアームテーブル全展開の図。これだけの面積があれば、トランプでも駅弁お披露目でもボードゲームでも怖くありません。

ただし、リクライニング機能は殺されているので、ちょっとストイックな姿勢を延々強いられそうです。ほんのちょっとでも傾斜を付けていれば、まだ喰えたのですが…。

展望スペースも健在。座り飽きたら、ここでコーヒーでも飲みながら過ごす一時も悪くありません。長時間停車で、ホームの向こうの人と睨めっこになるとちょっと気まずいですけど。

トイレは、スタンプ台や車阪等業務用スペースの奥、車端部にあります。車椅子対応となっており、入口には目隠し用の暖簾がタラリ。この辺のシャレ心は健在ですね。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1形式付番無し980mm
普通2形式付番無し980mm