72系気動車 最終確認時期:2003年9月

1999年春、人気の「ゆふいんの森」に新型車両が投入されました。200系気動車のメカニズムをベースにしつつ、独特の車体デザインを更に先鋭化させての登場です。

普通席です。脚台が脚部中央の1本柱となり、足下のクリアランスが向上しています。座席自体は回転油圧リクライニングシートですが、センターアームレストにインアームテーブルを仕込んでいるのは初めて見ました。結果的に、重心が真ん中に安定する効果に寄与することとなり、使い勝手にも特段の影響はありません。

壁面は787系以来のユニットパネルとなっており、カーテンも初代「ゆふいんの森」が横引カーテンだったものが、フリーストップ式の引き下ろし式カーテンになっています。

その他、シートバックテーブルも備えており、1人でもグループでも様々な利用形態が取れるようになっているのは初代と同じ所であります。

向かい合わせにしてインアームテーブルを展開するとこんな感じになります。トランプも怖くありません(笑)。

3号車の8・9番は車椅子対応の1人掛席になっています。座席のフレームについてはJR北海道283系気動車のそれと大差ありません…実は…。

リクライニングさせるとこんな感じ。残念なことにインアームテーブルは特にありません。

荷物棚はハットラック式になっており、これまた表は木を使っています。スタイル的にはソニック形のハットラックといえます。

元々がハイデッキ構造なので天井部分がどうしても絞り込まれてしまいます。そのため、少しでもヘッドクリアランスを確保するとこうなってしまうかも知れませんね。

3号車の1〜4番席はこのようなボックスシートになっています。一般席とフレームを合わせるため、モケット以外の外観上の差異は殆どありませんが、リクライニング機能は殺されています。

真ん中には大形の折り畳みテーブルがあります。883系指定席にもこのような設備がありましたっけね…。

テーブルを広げて、卓上ライトを点けるとちょっとムーディーな一時になります。

ご厚意で運転席を撮らせていただきました。随分独特のデザインですが、レカロ…ですかねぇ?

小さなお子様から大きなお子様(…俺?俺か…)まで大喜びの最前列の座席をリザーブ。71系よりはマシになりましたが、こちらも前面部の桟が少々視界に障ります。

運転室天井部分の造形は、デザイン的な面と、大形ガラスによる写り込み防止の両面を狙ったモノといえるような気がします。夏場の温度上昇を考えると逆行しますが、桟部分も黒く着色されているのはその辺の事情を考慮したモノといえるでしょう(71系は桟が白)。

編成の中間に位置する売店・カフェテリアコーナー。利用者数が落ち着いていれば乗務員が注文を取りに回りますが、混んでいたら自分で予約に行かなければ買いそびれ・食べそびれ必死です。

1号車デッキ部分。72系は編成全体がハイデッキ構造になっています。入口から数段上がる必要がありますが、一旦上がれば編成内は段差レスのウォークスルーです。

こちら2号車。ドアの色が異なっています。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不詳(小糸工業製)1000mm