103系1500番台電車 最終確認時期:2011年6月

ここにも居たか103系、地下鉄乗り入れ用として長らく活躍していましたが、305系の登場で基本的には筑前前原〜西唐津間の運用に落ち着いちゃってます。

毎度見るたびに、105系っぽいけどやっぱりお顔が独特だね、と。

地下鉄に直通し、福岡空港駅まで運用があったときのカット。西唐津から突っ込んでくる3連を待ち受けて6連へと組成待ちの様子。

車内は4ドア通勤形電車の基本形まんまで、戸袋窓が無いことから203系に類似した風合いとなっています。

相違点と言えば、21世紀に入ってですが、運行時間が長めであることからトイレが設置されている点でしょうかね。画像等は後述しますが、西唐津側に設置されています。

座席自体は、国鉄形通勤電車あるあるなロングシート。

中のスプリングが強いのか、しっかりしていたのか座面バウンスが強めで、しっかり腰掛けていれば高架スラブなどでは腰の落とし込みの面でそこそこ喰える、という感じなのですが、筑前前原から先は所々で跳ねるような乗り心地に豹変しちゃいます。

新車と旧型車の対比とは別として、座席の本義からすれば303系や305系よりはマシだったんじゃないかと今でも思います。1人毎の着席区分けの有無は別の論点になるのでしょうけど。

車端は3人掛け。実にオーソドックスです。

袖仕切り形状は201系から205系、変形種まで含めればJR西日本の207系辺りまで使われたスタイルですね。

座席幅自体は今となっては狭めの103系サイズですが、壁面側の機器箱を兼ねた段差と、ドア側の袖仕切りにより、それぞれの着席者の横幅がある程度吸収されることで、うまい具合にスポンと3人収まるようになります。国鉄設計の見えない余裕って、こういうところ。

トイレ区画の反対側には車いすスペースが用意され、壁面にはヒーターと、それへの直接タッチを防護しつつ手すりとして使えるフレームパイプ。

床面を見ての通りで、模様で滑り止め加工がなされていると意思表示されているのは、シレッと九州らしいデザインです。

トイレは貫通扉からの動線取り回しの関係もあるのか、連結面に扉が向くようになった台形状をしています。

21世紀に入っての改造と言うこともあってか、しっかり洋式で車いす対応の多目的タイプになっています。

ドア窓は地下鉄運用が想定された高窓のタイプです。

座り込みへの注意喚起のステッカーも、今はオリジナルキャラクターに取って代わられていますね。

車両選択に戻る>>