813系電車 最終確認時期:2003年9月

811系の後、足まわりをVVVFインバータ制御に、デザインも全体的に「ドーンデザイントーン」になって近郊快速はもとより、地方各線区にも進出し、715系を追い出した(格好になる…)車両でもあります。

貫通扉にはスワローマークが入っているのが何とも…。

筑豊本線(福北ゆたか線)の電化によって、817系が投入されています。朝晩のラッシュ時を中心に輸送力を補助する為、2両ユニットの813系に中間1両を増結した上で色を塗り替えたバージョンが出ています。

普通席全景です。車内は車端とドア横を除いて、オール転換クロスシートとなっています。激しい原色の赤と黒のドットパターン、ダークグレーと水色で統一された床面のコントラストは凄まじいものがあります。

転換クロスシートのピッチや基本的なサイズは811系に準じますが、ヘッドレスト形状や手摺は全くのオリジナルですね。

座り心地ですが、見た目より座席自体は身体にフィットします。ただ、座面は少々板っぽいかも知れません。ヘッドレストも人によっては固く感じるでしょう。

固定席と転換席の向かい合う部分です。ヘッドレストが白い区画は優先席とのことです。

福北ゆたか線用増結車の全景です。オールロングシートになっており、輸送力重視が最優先となっています。ロングシートの袖仕切が木の辺り、九州のセンスだと感心させられます。この袖仕切、緩やかにカーブして狭々しくないように工夫されています。

ロングシートです。基本的な形状は815・303系に準じた1人独立の座席になっています。座り心地ですが、硬め安定と言えばそうなりますが、ややそれが過ぎているように感じます。

適度な人数の部分で肘掛を挟んでいるのは、着席マナーの向上と定員着席、着席客の居住性向上に貢献しています。そうそう、どっかの形式みたいに掴み棒だけ挟むってのは手落ちなんですよ。

車端部です。窓の大きさは元から決まっていますが、座席寸法はそれより後に決まりながらも窓の高さを平然と考慮していないところに割り切りを感じます。

清掃時に面倒くさそうな気がしますが、客がそんなこと気にするのはお節介が過ぎますね… ^^;。

小倉側の車端部には車椅子対応スペースがあります。

その後、813系については300番台として増備車両が出ています。車内は787系「つばめ」BK編成に通じるカラーコードとなり、ドア部分の手すりは817系で話題となった円形フレームとなっています。

座席自体は従来の813系と変わらないと思いきや、上の在来車と見比べると気付きますが、座面傾斜が明確にリンクに連動するようになっています。そのほか、モケットが穏やかに起毛している表地になっています。窓カーテンが無くなってガラスも熱線吸収ガラスになっています。

ドア近くの向かい合わせで見ると、座面傾斜角度が固定席部分とほぼ同じになったことが判ります。

そのほか、トイレが車いす対応になっています。JR東日本区間では、この張り出したトイレはすでにおなじみですが、こちらではまだ新鮮です。

車両選択に戻る>>
座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2形式付番無し910mm