111系電車 最終確認時期:2000年2月

四国電化路線のパイオニアとして活躍していましたが、この撮影の1カ月後になる2000年3月に引退しました。

車内は極めてオーソドックスなセミクロスシート配列です。画像では判りづらいですが、戸袋窓部分のロングシートの座面高度が高く、かつ座席下のヒーターの飾り気の無さが逆にいい味を出しています。登場当初は緑色ベースのリノリウムでしたが、今は木目調の模様が入っています。

これがボックスシートです。近郊形車両の初期はフレームが薄く、手摺りが半月状(これを指してカマボコ形と言う人も)になっています。この手摺りは近郊形に限るとリフレッシュや更新工事の度にその絶対数を減らしており、首都圏でもその装備車は本当に数えるだけになってきています。

そのほか、背面も絶対シートピッチ(1420mm)が狭いため、急行用車両のボックスシートと格差を付ける意味合いも兼ねてか、詰め物があまり入っていません。ランバー部分も角度がきつめになっています。

四国に渡った111系、車両の端部にこのようなスペースがあります。カバーに隠れていますが、ここで車掌がドア扱いできるようになっているとのこと。

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