117系電車(100番台) 最終確認時期:2008年8月

新快速カラーとしておなじみの同車ですが、オリジナルに近い姿を留めるのはすっかり少なくなりました。画像は100番台なので、窓が一段下降窓のスマートさんになっています。新山口界隈へは、それまでJR九州車による運用がなされていた列車への置換との由。

このスッと通った鼻筋が、イメージ作りのキモなのかなぁ、と思います。関東では見られない形式なので、この顔を見ると「ああ、旅してきたなぁ」とか勝手に思ってたりします。

運用に入るとこんな感じ。運転台窓下の種別幕用スペースの白地が少々物寂しい気もします。国鉄色原理主義者じゃありませんが、やはり117系には関西急電をイメージさせるこの塗り分けが一番似合ってるように思います。

…そんなこと言いながら、和歌山線色なんかも結構カッコイイとか思ってる浮気者な私(笑)。

車内は断面で見ると、少々角張ったどんぶり鉢をイメージさせる形状です。天井が比較的フラットで角張った造形は、この頃の同世代車(というか生活沿線的に京成電鉄のAE1形なんかはまさに)は多分に影響されてますねぇ。

白基調の側壁面と、奥の方で少々見えづらいながら、妻面の木目調化粧板など、色のコントラストは結構インパクトがあるように思えます。さらに、原型を留めた車両であればつり革も無いんですねぇ。

座席は0番台のW16からW16Aに改められました。見た目の大きな違いは、座面・背面ともにバケット化されている点が挙げられます。その他、座り心地についても少々改善が図られていたり。

そして、W16との大きな違いは脚台でしょうか。W16Aは、脚台部分が空間となっており、シートピッチ以上に前後に長く使うことができるようになっています。ここ、W16だとカバーで塞がされています。

ドア脇の固定席。必ずしも進行方向に向くわけでもなく、窓は戸袋窓なので停車駅ごとに少々鬱陶しく、さらに通常の客用窓よりも頭周辺の空間が狭々しています。

しかし、背ズリの傾斜が最も自然なスタイルでセッティングされていることから、地味に人気があったりします。後席に気を遣うことも無い、というところもプラスの作用なんでしょうね。

車端部や運転席後ろの一部区画は優先席となっています。これらの座席を見てみると、窓側の小テーブルが無いことだけが心残りでしょうか…ただ、使うほどの長時間長距離運用はかなり少なくなってしまいましたが。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2W16A910mm