683系4000番台電車 最終確認時期:2011年6月 | |
485系完全置換のため、サンダーバードシリーズのいわば「最終形態」がデビュー。一方では、迫る北陸新幹線の足音を睨みつつ増備することから、それなりの期間使えれば…みたいな風合いも感じ取れます。 運用などはとんと門外漢ですが、基本的に富山発のサンダーバードがこのタイプになった様子。北越急行直通車の故障代替で飛び入り参加があるらしいものの、最高速度は先代よりちょっとダウンの130km/h止まり。 |
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普通車は681系からの西日本特急車らしいプレーンな造りになっています。座席表地のカラーはブルー系に統一されています。 全般的には間接照明の仄暗さを荷物棚に埋め込まれている読書灯でカバーする形になっています。この辺のアーキテクトというか付帯設備には大きな変化はありません。 |
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一部車両には、諸般事件から設置が行われた女性専用席が設置されています。 リネンカバーの色が異なっていることから、一目で判るのですが、実効性というか設置の意味合いは…? |
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普通席は1人掛WRK129、2人掛WRK253となっています。この座席、この後287系電車・189系気動車にも使われ、西日本としては目下売り出し中とも言える汎用座席と化しております…が、座り心地が悪い。 全般的にプラスチッキーな質感を感じるのがベースとして、表地のポリエステルの質感からして拭えぬ軽薄さ。背ズリが肉厚になった反面、座ブトン部分が少し狭くなってしまっており、ヒップポイントがまったく見つからない状態。さらに、ヘッドレストの形状が張り出しを大きめにしてしまったことから、上半身のSカーブの維持が怪しくなっています。 テーブルはABS樹脂製で、天板右側に貫通穴とヘコミ段の2穴がドリンクホルダーを想定して開けられています。そのほか、インアームタイプのテーブルがありますが、これの落ち着きがもの凄く悪い。前方に仕舞い込まれるようなガタをしているテーブル多数で、安心して使えません。 なぜにここまで劣化した座席を投入したか、と、ちょっと失望。 |
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普通席車端部には、683系2000番台辺りからお目見えした大形耐荷重テーブルとAC電源のユニットが据え付けられています。 車端席、独立窓の場合は、窓も狭めなので代償としてはまずまずではないでしょうか。 |
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グリーン席は、見慣れた1&2配置の横3列になっています。朱色混じりの鮮烈なピンクによるヘッドレストカバーがアクセントになっています。 座席全般の表地は、それまでの紫系からライトブラウンを基調とした柄模様への変化が見られます。 |
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1人掛席はWRK128、型番的に普通席より先に策定されたってことでしょうか。基本的なフレームというか、座席周りは681系から連綿としたものですね。ヘッドレストが以前よりさらに大形化して肉厚になっています。ともすれば暑苦しい位に…。 フレーム的には683系2000番台のWRK123とあまり変わっていませんが、AC電源ユニットが座席袖部分に組み込まれています。 |
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全展開の図。テーブルやドリンクホルダー、フットレストの裏面反転の状況などに変化はありませんが…肝心の座り心地が「?」。 以前のものよりしっくり来ません。諸般事情で4回ほど列車を分けてグリーンに座りましたが、腰から背中の包み込みがなぜだか「迫ってこない」という感じです。以前「しらさぎ」で同タイプのグリーン席を験した際は、かなりしっくりして見掛けの素っ気なさとのギャップに感激したのですが…。 北陸特急の大看板列車にして、最も需要が旺盛であろう系統の列車にしてこの部分の凋落ぶりには、お手抜きというかガッカリ感が拭えません。 |
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2人掛ともなると、寸法的にはかなり大形座席となります。背面にテーブル等が特になく、コートフック(帽子掛け)があるくらいなんですね。 気付いた点というか、ある程度理解できるのはモケットの表地と色使い。前席のリクライニングが迫ってきても、その感じが和らぐようには見えます。 陰影が目立たぬよう、コントラストが低くなるようになっている、ということでしょうか。 |
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座席データ | 座席クラス | 掛人数 | 座席形式 | シートピッチ |
普通 | 1 | WRK129 | 970mm | |
普通 | 2 | WRK253 | 970mm | |
グリーン | 1 | WRK128 | 1160mm | |
グリーン | 2 | WRK252 | 1160mm |