683系電車(グリーン車) 最終確認時期:2003年5月

こちら、「サンダーバード」系統の富山側先頭車。いわゆる「ぬりかべ」です。681系と683系は混結が可能になっているとのことで、確かにこちらへ出かけると681+683と言う編成を見る時があります。

「サンダーバード」編成のグリーン全景です。大阪側先頭車にグリーン車があります。電球色間接照明が柔らかい雰囲気を演出しています。

2人掛WRK242です。アメニティ満載の趣もあった681系のWRK226に比べるとずいぶんとこざっぱりしています。主たる座席付属設備が小型のインアームテーブルぽっきりというのは、長距離グリーン席としては珍しいかもしれません。

座り心地自体はそう悪いモノではありません。背ズリの形状が何とも独特の形状をしていて、デザイン的には681系に比べるとお手抜きの感(ともすればやや貧乏くさい)がありますが、掛てみればこれが結構体に追従する仕上がりです。リクライニングはやや抑えめですが、ピローがイイ感じです。

こちら、後期投入バージョン。肩筋にみえるはキノコ形手摺りです。室内灯が消えているのは、少々車掌が焦っていたためとか…ま、確かにこの後車庫に引き上げる編成ですからね…。

1人掛のWRK123です。681系の座席のイメージからすれば、ソデ体や座席全体メカメカした「シート」から「ソファ」を意識したものになっているとも取れます。

しかし、色と言い、ピロー周りのカラーリングと言い、どうにもNHK-BSの「どーも君」です。この座席(笑)。

その全展開状態。

2人席の側。先代の681系と比べても、座って周囲を見回す限りで金属の地を見るシーンがかなり減っています。アームレスト先端のインアームテーブル押さえ台や、フットレストの端に金属テイストが見える位になっています。

「しらさぎ」用編成のグリーン全景です。こちらはグリーン車が富山側に設置されています。グリーン車については、誤乗のおそれが減ってるような無いような…。

1人掛席のWRK123です。一見、サンダーバード編成と違いが見えませんが、アームレスト先端の金属押さえが両端にあることと、フットレストの土足側布地色が変わっています。

全展開するとよく判る、上記金属押さえの理由。写真右側のカバーからアームレスト両端に渡る大型インアームテーブルが、左側のカバーからドリンクホルダーが飛び出てきます。

投入時期によっての違いはよくありますが、「サンダーバード」編成と「しらさぎ」編成で、ここまで派手に座席周りの設備が異なる理由がよく解りません。開発時期の違いと言えばそれまでなのですが…。

2人掛のWRK242ならば、両端のアームレストがテーブル収納スペース、センターアームレストにドリンクホルダーがセットされています。

このドリンクホルダー、レールスターでのノウハウが投入されている一品です。ドリンクホルダー自体はアームレストとは別個の独立したパーツとなっており、ホルダーを引き出してカバーを開けると、中からバネ仕込みで缶を固定するリングが展開します。アームレストの一部として組み付けてあるレールスターWRK117/236のそれとは座席クラスとしての差別化も併せてなされています。

車端にはお約束のACコンセントがあります。テーブルはインアームのそれを使ってくれ、と言う意思表示が読み取れます。

「しらさぎ」編成の場合、普通席との仕切代わりかどうか不明ですが喫煙スペースが普通席との間に設置されています。しかし、ここだけ見ると北海道の新系列気動車群を思い起こします。壁面の化粧板が濃い色になっているのは、やはりヤニ汚れを想定してのカラーリングなのでしょうか?

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
グリーン1WRK1231160mm
グリーン2WRK2421160mm