(懐)12系客車(きのくにシーサイド) 最終確認時期:2001年9月

南紀白浜方面、関西からはお手軽リゾート地として、白浜まで…は結構輸送需要も盛んです。

天王寺から紀勢本線をのんびりと走る臨時快速「きのくにシーサイド」用列車です。始発からディーゼル機関車牽引で走るモノですから、途中駅でそりゃぁもうズビズバ追い抜きを喰らいました。

解説後述ながら、編成内にはフリースペースの展望車があります。この車両だけ、元24系になるのでしょうか。

寝台車時代の車体カーブを活かしたガラス張りの大型窓はなかなかの見栄えでした…清掃、大変だったろうな…。

普通座席車両の全景です。ジョイフルトレインっぽい配置と内装、網棚が無いことによる視覚的な開放感はまずまずといえます。

天井のルーバーが直接照明のガツガツとした雰囲気を軽くしています。

普通席ではありますが、座席自体は381系のグリーン席から持ってきた転用席です。

3列グリーン席が主流のJR西日本とはいえ、腐っても元グリーン席、横幅の寂しさは兎も角座り心地の重厚感はグリーン時代を彷彿とさせます。背ズリは、ランバー部分にすっぽ抜け感が見当たります。住江工業っぽさがなくもあり…。

「きのくに〜」で乗る場合、座席指定券と乗車券で乗れるので、ある意味乗りドク車両とも言うことができるでしょう。

元、振子車両にあった為、と言うわけではありませんがヘッドレストは可動式になっており、リクライニングしながらも好みの角度で頭を固定できます。これを更に進めると、JR九州の787系グリーン席のようなスタイルになります。

座席の背中合わせの部分、床面より1段高くなっていますが、これはここが荷物スペースであることを示しています。窓上の代わりにここにしたようですね、座席の回転機能を固定した故になせる業と言えます。

座席の後部カバーには、フットレストのフレームがセットされてた跡が残っています。その穴の大きさと幅はしっかりとしたフットレストを固定するための大きさであり、それをしてグリーン席である、と言う出自の証を見ることができます。

中間には元24系寝台車を大改造した展望車両があります。紀勢本線に入って山側にテーブルと椅子がセットされており、通路越しに太平洋のパノラマビューを楽しめるようになっています。

この窓、手摺り(安全棒)のちょっとしたくらいまで引き下ろして風を受けることができます。天井もかなりの部分がガラス張りになっており、その開放感は大したものです。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2形式不詳----mm