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鉄道総研 MLX01-03 最終確認時期:2008年10月 |
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かの山梨実験線を500km/h以上でずっぱんずっぱん往復していたリニア試作車の1両がここ、国立の鉄道総研国立研究所に置かれています。あくまでも耐候性試験(税金対策?)と言われていますが、やはり、どう見ても保存展示のケが強いように思います。
空力性能はおいておくとして、エアロウェッジ形状の先頭車はダブルカスプ形より見ていて何となく「いかにも」な形状で安心するのは気のせいでしょうか。しかし、肝心の営業路線については、不景気な時代に全額自腹建設と浮き上がる話が出てしまったばかりに株価がいきなり低空飛行…。やはり、地に足が着いた話が良いようです(殴)。
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真ん前まで来ると、この「にょ〜ん」としたお顔がまたユーモラスです。この車両の前方には、大先輩に当たるML100も置かれています。
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車内は外見よりもカクカクしていることが判ります。天井がやけに開放的なのは、ここへ到着後に改造を受けているものと思われます。登場時は、窓上に荷物棚が設置されていました。今でもその部分に取り外したとおぼしきビス穴が埋められて残っています。
そのほか、入口脇に冷房ユニットが増設され、天井にはスピーカーが設置されています。この撮影位置の背後には大形モニタがあり、リニア関係のプロモーションビデオなどが流れるようになっています。団体で見学などがあったら、ここがそう言う部屋になっていることでしょう。
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座席を見てみましょう。天龍工業製の回転油圧リクライニングシートXL03が約800mmのピッチで設置されています。軽量化も試作のウチということか知りませんが、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)をベースにシート各所の徹底した軽量化が図られています。800mmで回転できるか、となると不安もありますが、その反動でかなり小振りさんなシートになっています。
座り心地は、過日高知空港でアゴスリをやらかした「ボンQ(DHC8-Q400)」の座席をイメージしていただければかなり近いと思います。ただし、アレよりヘッドレストのタテ寸も小さいわテーブルは小さすぎるわ、剛性感は無いわ、全般的にスカスカだわ、ランバーの出っ張りはキツイわ…と多くを求めてはならず、極論「座れるからイイでしょ」といったところ。仕方ないと言えばその通りです。
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最後尾列でパチリ。この座席表地は、1回交換を経ていますネ。ちょっとコシがなくツルッとした風合いの生地になっています。
リクライニングは、アームレスト先端下に小さいボタンがあり、これを操作することでロックが解除されます。
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