四日市あすなろう鉄道260系・新260系 最終確認時期:2015年12月

近鉄四日市の袂から、トコトコと出発するナロー規格車両。ご存じの通り元は近鉄線ですが、今は第三セクターのあすなろう鉄道。主力車両というか、この車両が頼みの綱的な260形車両が2両か3両でお出迎えです。

学生時代に、一応全線キッチリ乗ってはいましたが、座席撮影は思うようにできていなかったので、別件ついでに再訪してみましたよ、と。

軌道も狭けりゃ、車体も狭い。車内はタテ撮りの方が据わりが良い程度で、クロスシートも立席を考慮して1&1配列なんですね。

照明は中央の一本、所々に通風用のベンチレータ孔が入れ替わるように配置されています。

で、クロスシートのみにあらず、ロングシート車両も居ます。

クロスシートは方向固定された、路線バスでお馴染みの形状をそのまんま。近鉄車両としてのお付き合いと、現実的なシェアからしても、天龍工業製でしょうね。

シートピッチは770mm、座ると前席のバックパネルに膝が当たっちゃいます。座面のバウンスがなかなか強めでして、車両の揺動と連動してなかなかホッピングな乗り味です。

シルバーのモケットは優先席。

ロングシートは、座面奥行きが少々短め、座面高もクロスシートより高めで、全体的にタテ寸方向に強いビジュアルとなるタイプ。

短時間乗車ですし、シート間の立席面積を稼ぐためには…仕方ないですよね、ドア脇の袖仕切もチョイお古な近鉄一般車にあるあるの形状。文字通り仕切で、実用面が「?」な奴。

優先席区画もあるのですが、車端とのビミョーな「間」が…ねぇ、昔何かがあった、というメッセージは伝わるのですが。

四日市から乗って、先頭車側、運転席後ろには両替機があるんですね。途中駅で下車する場合に備えてる、ということなんでしょうね。

さて、第三セクターへ衣替えした同線ですが、車両の体質改善として既存車を徹底リニューアルすることとなり、登場したのが(新)260系。

先頭車は既存リニューアルし、中間車を新造、カラーリングをドーンと変えて登場。

第2編成以降も、車体色を変えているとのことで、特撮戦隊シリーズの如くズラッと並ぶ(場所は内部か日永くらいしか無いけど)と色違いで楽しめるのかも。

車内はクロスシートベースになりました。コチラは先頭車の車内。上の画像と比べれば、肩の部分の形状が変化しているのが判りますね。

吊革はドア部分のみとなり、それ以外は座席背ズリの握り手がこれを代わることに。

また、ついにと言うか、とうとうと言うか冷房車になりました。

中間車車内。新造ということもありますが、先頭車と比べるとやはり天井肩の部分の形状が異なっています。

こちらもクロスシートベースですが、向きが左右で逆に配置されています。また、乗降用ドアも非対称設置、こういうタイプは一般的な路線営業車両において久々ではないでしょうか。

座席は、これまたバス調のフレームですが、背ズリは高めに取られており、シッカリ座ることができるようになっています。

シートピッチは810mmと、先代よりすこーしだけ広めになっています。

何より特徴的なのは、通路側の握り手の形状。ハートマークがカワイイじゃありませんか。

寒色系の表地は優先席。

車端部分の席は壁との間がかなり広めになっており、地味にゆとりある空間となっています。

中間車内部側には、配置の関係でボックス形状に配置された席があります。

壁側席のシートバック部分、配置の関係で壁面を抉り込んで配置しちゃうと言う…手すり付けないで、別にパイプ状の握り手にすれば良かったのに。

ロングシートというには少々語弊がありますが、空調装置のワキにちょっと腰掛ける様の場所があります。

車いすスペースも先頭車に設置しています。

路線バスでよく見るようになったタイプの、運賃や関連情報表示装置ですね、レシップ製でしょうか。

運転台後ろには、これまた路線バスよろしく運賃収受と両替用の装置がズデン、と。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(260形)1形式不詳770mm
普通(新260形)1形式不詳810mm
普通(新260形・ボックス席)1形式不詳1430mm