松本電気鉄道5000形 最終確認時期:1999年3月

「スーパーあずさ」などで松本に着くと、左前方のホームからチョコンと2両編成の電車が出て行きます。新島々までの松本電気鉄道上高地線です。

今でこそ京王井の頭線で活躍していた3000形がスライドしてきていますが、ちょっと前は「青ガエル」として知られていた東急5000系車両が走っていました。私は東急電車には、とんと縁が無く、都内に住んでいながら「青カエル」に乗ったのはこれが最初でした。

車内はワンマン化改造されながらも、シンプル・イズ・ベストのロングシートとなっています。比較的大きな側窓と、妙に上に詰まっているドアの窓の対比が珍しいな、と思わされます。

ロングシートは、スプリングや詰物ともに少々ヘタレ気味ですし、奥行きや背もたれの角度共に取り立ててどう、と言ったモノはありません。

ドア脇の縦向き手摺り、ソデ仕切の優美なパイプ形状に、単に人を運ぶ「ハコ」ではない意匠が垣間見えます。車体設計の関係で、床面・壁際のカーブはちょっとクセのようなものを感じます。

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